ナイアードのヘナ

ヘナ実験室

2016.12.01

ヘナ+木藍(黒茶系)のペーストを作ってから一晩寝かせると?

「ヘナのペーストは、一晩寝かせてから染めたほうが染まる」という書き込みを、インターネットで見たことがある方も多いと思います。
前回はヘナ100%で実験しましたが、仕上がりに差がほとんど見られませんでした。
(参考:ヘナ100%(オレンジ~赤褐色系)のペーストを作ってから一晩寝かせると?

今回は、黒茶系のヘナ+木藍で実験でしてみました。

実験条件
染毛料:ヘナ+木藍
ペーストの作り置き時間:一晩(12時間)
染め時間:1時間
毛束:ヤクの毛、白髪100%

実験番号
8A : ヘナ+木藍 ペーストを作ってすぐ染め始めた
9A : ヘナ+木藍 ペーストを作り、一晩寝かせてから染め始めた

実験結果
まずは、前回同様ペーストを見てみましょう。
作ってすぐのペーストで染めたもの(左、8A)は、きれいなウグイス色。
対して一晩寝かせたペーストで染めたもの(右、9A)は、濃い紺色になっています。

ヘナ+木藍のペースト

白い毛束をこれらのペーストに1時間浸してみました(ヘナを髪に染めている状態を再現しています)。
染め上がりは、右の一晩寝かせたものが赤茶色になっています。

ヘナ+木藍 染め上がり

2日後、左のすぐ染め始めた方は黒茶系に発色しましたが、一晩寝かせた方は赤茶色のままでした。

ヘナ+木藍 2日後

実験結果では、「ヘナ+木藍」の場合、一晩寝かせたペーストでは白髪を黒茶系に染まらないことが分かりました。

なぜでしょうか?

ヘナ+木藍の黒茶系の仕上がりを作るのは、「ヘナ」と、「木藍」(藍)です。ヘナのオレンジ色に発色する色素「ローソン」は、前回のヘナ100%の実験でも明らかなように、時間が経っても発色に問題はありません。

しかし、木藍は、水に溶かしはじめると徐々に藍色に発色する色素「インディゴ」に変化していきます。このインディゴは、水に溶けない性質を持っています。水が色素を髪の毛内部に運んでくれるという性質が、水に溶けない場合は活かされず、髪の毛に浸透できなくなります。そのため、一晩寝かせることで木藍に含まれる色素がインディゴに変化してしまったら、髪には染まらなくなります。

木藍の色素がインディゴに変化する時間は、約1時間と言われています。そのため、「ヘナ+木藍」のペーストは、作ったらすぐにお使いください。