ナイアードのヘナ

ブログ

2017.04.06

ナイアードヘナシリーズの原材料たち その2:木藍

木藍の葉

ナイアードヘナシリーズに配合された原材料は、ヘアケアの長い歴史をもつ植物の葉や実、茎や根をそのまま乾燥させて粉砕したものです。今回は、「ヘナ」の赤みを抑え、落ち着いた黒茶系を実現する「木藍」を写真を交えて紹介したいと思います。

藍染めの原料として長い歴史をもつ「木藍」

藍染めに使う「藍(植物)」は世界中に何種類かあります。
日本では伝統的にタデ科のタデアイ、沖縄では琉球藍、八重山諸島ではナンバンコマツナギが古くから使われてきました。インドでは、マメ科の木藍(もくらん 学名:Indigofera tinctoria L.)が主流で、キアイ、ナンバンアイとも呼ばれています。

木藍の歴史は長く、木藍から採れる染料の名「インディゴ(indigo)」の語源が「インド(India)」に由来します。木藍の葉から抽出されたインディゴをブロック状に固めたものは、インディゴケーキといいます。木藍は、インディゴの含有量が高く、染料として高価なため、英国の植民地時代では、木藍が広く栽培され、一大産業になりました。

インディゴケーキ
写真:木藍から作られたインディゴケーキ

天然藍の産業は、1900年頃に合成インディゴの発明により大打撃を受け、やがて衰退し、木藍の農家、インディゴケーキの生産者が年々減少していきました。インディゴケーキの用途は、現在工芸品や高価な藍染め用に限定されています。

木藍との出会い。そして「ヘナ+木藍」の誕生

ナイアードが木藍と出会ったのは、2002年頃でした。当時、黒茶系の天然染毛料として「ヘナ+大青(タイセイ)」を販売していました。大青は、アブラナの藍植物で、イランから輸入していましたが、中東情勢の治安悪化でナイアードが大事にしている品質確認のための現地入りがだんだん難しくなっていきました。

ヘナ+大青

大青の代わりのハーブを探していたある日、南インドから鮮やかな緑色の粉末が届きました。着色料が混ぜられていないかと疑うほど鮮やかで美しい緑色をしていました。すぐに生産者のもとへスタッフが赴き、畑や収穫の様子、粉砕までの一連の流れを目の前で確認させてもらいました。彼らは、代々受け継がれてきた伝統技法を守るインディゴケーキ作りの職人でした。木藍畑を案内して、刈り取った葉っぱを乾燥し、村の粉砕所で粉砕してみると、日本に送られてきたものと同じ鮮やかな緑色の粉が得られました。ヘナと混ぜて染めてみると、「ヘナ+大青」以上に落ち着いた黒茶系の染め上がりになりました。これこそナイアードが探し求めたもの。「ヘナ+木藍」が誕生した瞬間でした。

素材・製造のこだわり

ナイアードヘナシリーズは、植物そのものを粉砕したシンプルな商品です。シンプルだからこそ、素材の選定はとても重要です。特に木藍は湿気に弱くとてもデリケートな植物で、細かい気遣いが必要です。

木藍の収穫風景

「ヘナ+木藍」に配合した木藍は、南インドのタミル・ナードゥ州で栽培しています。湿気に弱い木藍の製造は、雨季に入る前の時期が最適です。このため、種まき時期を逆算して栽培を農家さんにお願いします。輪作で栄養のバランスが保てる土壌で栽培し、色素の含有量が一番多いと言われている花が咲く前に収穫し、すぐに乾燥させます。すぐに乾燥させないと木藍の葉が発色してしまうので髪染めに使えません。また、乾燥時の温度が高すぎると、葉が焼けてしまったり、運が悪く突然の雨に降られてしまうと、使い物にならなくなってしまったりすることもあります。

一日天日干しした乾燥葉は、翌日工場に運ばれます。ここで、乾燥葉の色、乾燥具合、葉の大きさ等で乾燥葉を選定してすぐ粉砕します。木藍は熱にも弱く、粉砕時にも粉が熱くなりすぎないように気を付けます。

乾燥葉の選定

単純に木藍の葉を粉砕しただけのシンプルな商品ですが、シンプルな製造過程の中に色々な工夫が詰まっています。南インドを出発した木藍は、日本で、ヘナとハーブとブレンドされ「ヘナ+木藍」になります。

詳細は、「ヘナ+木藍のページ」へ